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鯉も泳ぐ清流でリラックス
野火止用水のオススメコース

「ここが本当に東京!?」と驚いてしまいそうになりそうな自然いっぱいの風景が、小平市はそこかしこに残されています。「野火止用水」もその中のひとつ。埼玉の新座から小平まで斜めに走る用水路は、清らかなせせらぎと川路の四季が穏やかな時間をもたらしてくれます。毎日のウォーキングコースにプラスすれば、心の元気も倍増しそうです。

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鯉も泳ぐほどの清らかな清流

野火止用水は、承応4年(1655年)に江戸幕府が開削した用水路です。武蔵野台地の水不足対策として玉川上水から分水され、300年以上にわたって武蔵野の人々の暮らしを支えてきました。戦後は水質汚染が進み、玉川上水からの取水が止められたこともありましたが、1984年の東京都による『清流復活事業』によってきれいな水流を取り戻しました。現在でもボランティアを中心に周辺を含めた清掃が行われており、自然豊かで美しい景観が守られています。小平市から新座市新河岸川までの道程約30kmは、四季折々の自然に彩られた絶好のお散歩コース。その景観が評価され、野火止用水は小平グリーンロードの一部として社団法人日本ウォーキング協会の「美しい日本の歩きたくなるみち」500選にも選ばれています。清流を泳ぐ鯉を眺めながら鳥のさえずりに耳を澄ましていると、まるでリゾート地を訪れているかのよう。また、約100本の赤松が縁取る赤レンガの遊歩道、桜の名所の富士見橋など、胸一杯に自然を満喫できる見所がコースのそこかしこにあります。朝のお散歩やウォーキングなどの習慣にしたい運動も飽きずに続けられそうな、心地良い川路です。また、野火止用水から町の方へと歩いていくと、そこでも豊かな自然を楽しめるスポットが点在しています。樹齢350年の大ケヤキがそびえる竹内家、そこから伸びる大ケヤキ道、秋は紅葉が楽しめて武蔵野美術大学生の彫刻が立ち並ぶ彫刻の谷緑道、まるで亀が昇っているかのように見える桜の大樹。どれも町の歴史と豊かな自然から生まれた、記憶に残るスポットです。

野火止用水のオススメお散歩コース

「野火止用水までちょっと遠い」という方は、近くまで電車で行くとラクラクです。東側から歩くなら西武鉄道多摩湖線「八坂」駅、西側からなら西武鉄道拝島線「東大和市」駅が便利。今回は、駅から降りてすぐに公園でまったりできる、約4kmの八坂駅出発コースをご紹介します。まず八坂駅から府中街道を小川駅方面に歩き、最初の交差点のすぐ先に現れるのが「九道の辻公園」。水と緑をテーマにした和風公園で、江戸時代には9つもの道が交差していたのだとか。現在は府中街道、江戸街道、そして野火止用水(グリーンロード)が交差しています。園内は希少植物ハナキササゲをはじめ、和の花木が目を楽しませてくれます。また、自然と調和しつつも個性を放つ3種のモニュメントも見所です。

野火止用水沿いに佇むライシャワー館は、珍しいクラシックな洋館。元々は白銀台にあった明治学院中学校・東村山高等学校の建物で、宣教師のライシャワーが使用していました。1965年にこの地に移築され、今では資料館として管理されています。ノスタルジックな洋館の前でポーズをとれば、一気にタイムトリップ気分。絶好の写真スポットです。さらに野火止用水に沿って西へ進んでいくと、雑木林がつづきます。まさに武蔵野といった風情で、クヌギやコナラが生い茂り、コゲラなどの野鳥が降り立つ自然あふれる散歩道です。雑木林の中心を流れるせせらぎや木々のざわめきに耳を傾けていると、ここが東京であることを忘れてしまいそうです。しばらく進むと清流がほとばしる放流口にたどりつきます。多摩川上流水再生センターの処理水が放流されているのですが、石造りの放流口から流れる様子は、まるで小さな滝か湧き水のように自然と調和しています。

ゴール地点の東大和市駅のすぐそばにあるのは、東京都薬用植物園。1946年(昭和21年)に開園した都内唯一の薬用植物園で、1600種類もの薬用植物が展示されています。薬用といっても季節ごとに色とりどりの花が咲き、一般的な植物園のように花を愛でるスポットとしても人気です。真冬に黄色い花を咲かせるフクジュソウ、夏の草原を一面淡い紫に変えるニチニチソウなど、可憐な草花をじっくり観察できます。4月~11月には薬草教室、春と秋には薬草観察会も開催されています。

心癒やされる風景が広がり、ウォーキングコースにもぴったりの野火止用水。休日やちょっと早起きした日にでも、ぜひ訪れてみてください。